冷蔵庫の処分と買取や引き取り、処分費用の相場、捨て方(廃棄)や回収・リユースの方法も解説/口コミ・評判あり
冷蔵庫は、普通の粗大ゴミとは違って法律でリサイクルが義務付けられています。そのため、処分する際には、リサイクル費用を支払ったり所定の手続きをしたりする必要があるのです。
壊れた冷蔵庫の正しい処分方法は、①小売店に回収してもらう、②市区町村の回収サービスを利用する、③指定引取場所へ直接持ち込む、の3つがあります。
まだ使える状態であれば、①リユース業者や買取専門店に売却する、②フリマアプリやネットオークションを利用する、方法が検討できます。
これらの処分方法を詳しく確認していきましょう。
故障した冷蔵庫の処分方法3つ
故障した冷蔵庫は、小売店や引取所に持っていき処分してもらいます。処分の際にはリサイクル料金を支払う必要があります。一般的に単身者向けの家庭用冷蔵庫のサイズは170L程度ですが、170L以下の場合のリサイクル料金は約3,740円~です。詳しい料金は、一般財団法人家電製品協会のホームページで確認し、用意しておくようにしてください。
小売店に回収してもらう
冷蔵庫が故障してしまい、新しい冷蔵庫を購入するならば、新しい冷蔵庫を購入する店舗で引き取ってもらえます。
新しい冷蔵庫を自宅に搬入してもらうついでに、古い冷蔵庫を引き取って貰えるので、新しい冷蔵庫の設置と古い冷蔵庫の処分を同時に行えるので楽な処分方法だといえるでしょう。
店舗によっては、古い冷蔵庫の引き取りと新しい冷蔵庫の配送が別日程になることもあるようですので、新しい冷蔵庫の購入店に事前に確認しておきましょう。
費用は、冷蔵庫のリサイクル料金と小売店ごとに決められた収集・運搬費用が必要ですが、店舗によってはキャンペーンなどで収集・運搬費用の割引をしてくれる場合があるようです。
また、新しい冷蔵庫を購入する予定がないならば、故障した冷蔵庫を購入した小売店でも回収してもらえます。費用は、先ほどと同様にリサイクル料金と小売店ごとに決められた収集・運搬費用が必要となってきます。
もしも購入した店舗がわからないなど、故障した冷蔵庫に引き取りを依頼することができない場合は、お近くの小売店に引き取りしてもらえるか相談してみましょう。家電リサイクル法では、小売業者の引取義務は過去に販売した冷蔵庫や買い換えの際に古い冷蔵庫の引き取りを求められた場合に発生しますが、それ以外の冷蔵庫も小売業者は引き取ることができることになっています。
市区町村の回収サービスに依頼する
不要になった冷蔵庫は基本的には小売店に依頼して処分してもらいます。しかし、新しく冷蔵庫を買う予定もなく、購入元の小売店に依頼することも難しかった場合は、市区町村に問い合わせるようにしましょう。
市区町村に相談をすると、市区町村ごとに決められている冷蔵庫の適切な処分方法を案内してもらえます。たとえば、東京の場合は「家電リサイクル受付センター」と呼ばれるリサイクルセンターが存在していて、そこに連絡をして冷蔵庫の収集・運搬を依頼します。
費用は市区町村の回収サービスに依頼する場合も、冷蔵庫のリサイクル料金と収集運搬費用がかかります。
リサイクル料金の支払いは、冷蔵庫のメーカー名、全定格内容積をメモしておき、郵便局の窓口で料金郵便局振込方式の家電リサイクル券(払込票つき)を受け取り、払込書と家電リサイクル券に必要事項を記入の上、リサイクル料金の振り込みをしておく必要があります。
詳しい手順は、一般財団法人家電製品協会のホームページに郵便局での手続きの方法が詳しく掲載されていますので確認しておきましょう。
※簡易郵便局では家電リサイクル券を受け取れない場合があるようですので、事前にお近くの郵便局へお問合せください。
また収集運搬料金は、依頼する業者が指定する方法に従ってを業者に直接支払います。
市区町村が指定する処分方法ですので、違法になることもなく安心して利用できます。各市区町村のホームページで依頼の手順について詳細が確認できるようです。事前に確認しておきましょう。
指定引取場所へ冷蔵庫を直接持ち込む
指定引取場所とは、リサイクルが必要な家電を集めて適切にリサイクルをする施設のことです。この指定引取場所へ直接冷蔵庫を持ち込んで処分してもらうという方法もあります。
この場合は、リサイクル料金と振込手数料しかかからないので比較的安い値段で処分可能です。
指定引取場所へ自分で持ち込む場合も、市区町村の回収サービスを利用するのと同様に事前に郵便局でリサイクル料金を支払う必要がありますので、詳しい手順は一般財団法人家電製品協会のホームページを参照してください。
ただし、冷蔵庫は大きい家電ですから個人で搬出するのはかなり大変といえるでしょう。壊れた冷蔵庫が大きいものならば、収集運搬業者に収集・運搬を依頼するのが無難です。
まだ使える冷蔵庫の処分方法
まだ使える冷蔵庫の処分方法も基本的には故障した冷蔵庫と同じように処分します。しかし、もしもきれいなものならば、リユース業者や買取専門店に売却してみても良いでしょう。
また、オークションやフリマアプリを利用して売る方法もありますが、無事に購入者が見つかっても個人で大型の冷蔵庫を送るのはとても大変です。大型家電対応の配送業者に依頼して集荷の予約をとる必要がありますし、大型家電の配送費用はどうしても高額になります。売却できた価格よりも配送費用が高くなるケースも大いに考えられますので、こちらはあまりおすすめできません。
処分にかかる費用は?
基本的に壊れた冷蔵庫を処分しようとすると、お金がかかることを知っておきましょう。
処分には、リサイクル料金と振込手数料や収集運搬料金が必要になってきます。また、冷蔵庫のサイズによっても料金はかなり変わってきます。
ただし、壊れていないならば、リユース業者や買取専門店に売却できる可能性があります。
冷蔵庫の全定格内容積が250L以下のものならば、2020年時点で製造年が2013年のもので500円程度、2020年のものならば7,000円程度。500L以上のサイズのものならば、2012年製のもので3,000円程度、2020年製のものならば25,000円程度で買い取ってもらえるケースもあるようです。
※メーカーや冷蔵庫の汚れ具合によって料金が異なる場合もあります。
もちろん、エリアが対応しているか、時間帯の指定をするか、建物の状況(エレベータの有無など)によっても金額が変わります。しかし、お金が絶対にかかる冷蔵庫の処分費用を安くできる可能性があるので、まずは見積もり依頼してみましょう。
処分・回収前にやっておきたいこと
冷蔵庫を処分・回収する前に庫内を空っぽにして掃除しておきましょう。
冷蔵庫は傾けて搬出していきます。食品からの液漏れ等の汚れがある場合は、庫内から漏れ、室内を汚してしまう恐れがありますので、事前に冷蔵庫を空っぽにして汚れは拭いとるようにしましょう。台所洗剤を付けた布で拭うと、きれいに掃除することができます。
また冷蔵庫の電源は、基本的に回収する直前までつけたままで問題ありません。事前に電源を切る場合には、水漏れの恐れがありますので、水抜きを行っておきましょう。水抜きには最大2日かかるので処分日までに余裕を持って行いましょう。水抜きとは冷蔵庫内の水を抜いて排水することです。
水抜きの手順は以下の通りです。
- (製氷機能がある冷蔵庫の場合)製氷機能を処分日の2日前に停止して氷を捨てる
- 冷蔵庫本体のコンセントを抜き1日放置して霜が解けるのを待つ
- 蒸発皿に溜まった水を捨てる
事前に電源を切る場合には、冷蔵庫からの水漏れを防ぐためにしっかりと時間をかけて水を抜き切るようにしてください。
※リユース業者のなかには、事前の水抜きは不要・直前まで使っていても問題ないとしているところもあるようです。事前に確認しておきましょう。
おわりに:冷蔵庫は処分方法をしっかりと守って廃棄しよう。
冷蔵庫は、粗大ゴミとしては処分できません。買い替える場合は、新しい冷蔵庫を購入した小売店で、買い替え予定がないならば処分したい冷蔵庫を購入した小売店に引き取ってもらいましょう。引き取ってもらえる小売店がないならば、市町村に相談すると適切な処分方法を案内してもらえますし、費用を抑えたいならば指定引取場所へ持ち込みしても良いでしょう。
また、まだ使える冷蔵庫はリユース業者や買取専門店に買い取ってもらえる可能性があるので、査定依頼してみてください。
処分するときには、庫内掃除や電源を事前に切る場合は水抜きという前準備もしっかりしておきましょう。